無理してがんばっても誰のためにもならない【益田ミリ 心がほどける小さな旅】

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「あなたのために」「良かれと思って」は実は余計なお世話、なのかも?

あなたが頑張らなくても、無理しなくても、いや、頑張らずに無理しないほうがいいこともあるかもしれません。

 

「私がやらなきゃ、誰がやるのよ?!」と、なかなか手放せないこともありますよね。

それでも手放した方が結果的に相手のために、みんなのためになる。

何より、あなたが楽になる。そんなお話を今日はシェアしたいと思います。

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無理してがんばっても、誰も喜ばない

益田ミリさんの「心がほどける小さな旅」という作品の中に

益田ミリさんが、第九合唱に参加するお話が載っています。

そこにこんな一節があります。

「無理してがんばると、聞いている人も不幸にします」

先生がおっしゃって、みんな爆笑。

うーん。しかし、まるですべてが人生論。

がんばりすぎると、自分だけでなく、まわりの人にもよい影響を与えないのかもしれない。

心がほどける小さな旅 /飛鳥新社/益田ミリ P132より引用)

 

思わずクスッと笑ってしまいました。

 

皆で力を合わせて美しい音楽を生み出す合唱において、
一生懸命頑張ることはいいことではあるのだけれど

どなるように出す高音や
音程の外れた音をずっと聞かされることは
聞いている側の負担になる。

 

率直に言えば、不快だ(苦笑)

 

「無理してがんばると、聞いている人も不幸にします」
とはまさにその通り

 

益田ミリさんが書いていらっしゃる通りで、
人生も同じ。

 

無理して頑張っても
それが求められていないことの場合、
または
頑張っているという事実を押し付けられた場合、
その人の頑張りを受け取る側には
負担になってしまう。

 

いいところを見せようと、みんなが前へ前と迫り出して歌っている姿を見て、

「自分の声を聞かせようと思わない。みんなで歌う、それがコーラス」

マエストロに言われる。

心がほどける小さな旅 /飛鳥新社/益田ミリ P131より引用)

 

自分のいいところを見せようと、

目立とうと頑張ってしまうと

結果的に自分も無理をしてしまい

周りにも不快感だけを与えることになってしまうのかもしれない。

 

頑張ってしまうのは、

頑張り過ぎてしまうのは、

自分を認めてもらいたいから

自分を見てもらいたいから。

 

「見て、見て」と周囲の人に自分の存在を認めさせようとすると

千と千尋の神隠しの顔なしのように

ちょっと重く、不可解で、迷惑で、気持ち悪い存在になってしまう可能性を秘めている。

 

自分の気持ちとばかり向き合っていると

「自分のパートばかり聴いていると、どんどん地図からはみでて樹海に迷い込んでしまいますよ」

うーん。

それって、日常の生活にも当てはまるのかも。

自分の気持ちとばかり向き合っていたら、片寄った方向に流れていくこともある。友達と会ったり、本を読んだり。そういうこともしつつ進んでいかねばならんのだ。

心がほどける小さな旅 /飛鳥新社/益田ミリ P132より引用)

 

本当にその通りだ。

自分のことばかり考えて、自分と向き合いすぎるというのもまた、

周りが見えない自分を自分自身で作り上げてしまう原因となり得る。

 

周りが見えなくなると、

コーラス隊の中で変な意味で目立ってしまう自分になってしまう。

「もうちょっと抑えてもらわないと、、、(うるさいから)」

と言われて(思われて)しまうのだ。

 

自分はみんなのために、いい合唱にするために

頑張っているつもりなのに。

実際は迷惑をかけてしまうという皮肉な状況が生まれる。

 

無理せず休んでいい

その皮肉な状況を回避するために、ではどうすればいいのか。

 

人に甘えていいのだ。

サボっていいんだ。

休んでいいんだ。

無理だよー、できないよー、と言っていいのだ。

 

「難しくて歌えないところがあったら、無理せずに休んでいい」とも言われた。

(心がほどける小さな旅 /飛鳥新社/益田ミリ P132より引用)

 

「歌えないところは誰かが助けてくれるから大丈夫」

毎回毎回、レッスンで言われていると、そうなんだよなぁ、人を信じたり、頼ったりすることって悪くないんだよなぁと思う、

心がほどける小さな旅 /飛鳥新社/益田ミリ P141より引用)

 

無理だと思ったら自分が休むことが、結果的に周りに良い影響を与える。

難しいことを難しい顔をして、一人で頑張っている気になって、一人で煮詰まっては、イライラしたり、機嫌が悪くなったりしながら”勝手に”頑張られて、それに感謝するように求められても、周りの人は困ってしまうだけだ。

 

そんなふうに独りよがりにならないこと

そのためには、

自分の限界を理解して、頑張り過ぎないことだ。

 

 

「私はこんなに頑張っているのに、、、」

という気持ちが出てきたら、やすめ、のサイン。

 

「みんなのためにこんなにやっているのに、、、」

やすめ、のサインだ。

 

一人だけ休むことや、休むことに罪悪感を覚えてしまう

そんなあなたは

いいよいいよ、大丈夫だから、と一人で頑張ることは

結果として誰にも喜ばれないことなのかも、

と念頭においておくだけで、休むことを自分に許せるようになるかもしれない。

 

コーラス隊で音痴なのに一生懸命怒鳴り声をあげながらソプラノを歌っている人を想像してみると、休みやすくなるかも?

 

そんなふうに頑張っている人を想像すると

「頑張っているのは知っているし、やる気があるのもわかっているから、無理しなくても大丈夫だよ」

と言ってあげたくなりませんか?

 

 

心がほどける小さな旅 /飛鳥新社/益田ミリ

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