よくドラマや漫画などで
娘が「パパ、臭いー、あっち行って!」
「パパと洗濯物別にして!」
「もう、やだ!パパがあたしの〇〇を勝手に使った!」
などと言うシーンがあります。
そんなこと言うなんてひどい!のかもしれません。
しかしそんなことをサラッと恐れなく言える関係というのは実はとても健康なのではないでしょうか。
だって、親が怖かったら
そんなこと言えないですよね。
甘えさせてもらえる、ってわかっているから
それを言っても冷ややかな目で見られないことを知っているから
それを言っても壊れない、とわかっているから
そういうことが言えるのです。
「パパ、臭い!」が言えるかどうかは
家庭の親密度を測るバロメーターなのかもしれません。
今回は心理的に健康な親子関係について考えてみます。
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パパ臭い!一緒に暮らしているから気がつく
まず第一に一緒に生活していなければ
「パパ臭い!」とは言えません。
パパが臭いことを知っている、
それに気が付く距離にお互いがいる、ということです。
そもそも一緒に住んでいなければ
パパが臭いかどうかもわかりません。
一緒に住んでいても
関わりがなければパパが臭いかどうかわかりません。
心理的に距離があれば
パパ臭い!なんて発言はしません。
臭い、と思っても口にしません。
キモい、とこころの中で思ってパパを無視するだけです。
関わりたくないからです。
臭い!と口にすることは、家庭の中でコミュニケーションを生むことですので、
親と関わりたくないと思っている子は何も言いません。
また、親に過剰に気をつかっている子どもも何も言いません。
例えば:
パパ臭い!と言うのが10代の女の子である場合
若いうちは男の子にときめいたり、
王子様みたいな子が好きになったり
恋愛にファンタジーと憧れを抱いていたりするでしょう。
その場合、
男は年を重ねるとこんな風になるんだ
現実の男なんてこんなもんか
ということを体験として知っておくことが
心理的な成長と後にダメな恋愛に引っかからないためにも
結構大事なことのように思います。
パパ臭い!と言わせてあげられるお父さんと一緒に過ごした女の子は
男性に甘えさせてもらった経験があるので
恋愛や結婚で異性に依存しすぎない健康な関係を築きやすくなり
親父、臭え!と言えた男の子は
男とはこういうものだ、という見本がある上に大人の男性(父親)というメンターが身近にいるので
自分のアイデンティティに悩みにくく
自分のやりたいことや進むべき道を掴みやすくなる
つまり「パパ臭い」が言える子は
心理的に健康な大人に育つことが多い、というように思っています。
ちなみに、近親相姦を避けるために、家庭内の異性に対して「臭い(危険、近づくな、のサイン)」と感じるように人類は進化したと心理学では言われています。
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