子どもを勇気づけてあげたい、
自己肯定感を高めてあげたい、
自信をつけてあげたい、
笑顔にしたい、
そんな風に子どものことを考え、愛しているのに、
実は傷つけてしまうかもしれない言葉があります。
どんな言葉をかけると子どものこころがのびのび育ち、
どんな風に声かけすると傷つけてしまうか、考えてみましょう。
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すごいね、と子どもに言葉がけすること
なにか出来た時に、すごいね、と誉めてあげたくなりますよね。
しかしちょっと待ってください。
確かに出来た!やったぁ!と喜んでいる時にすごいねと言われたら、
子どもは喜ぶと思います。
それでは逆にできなかった時、どんな風に声かけしますか?
ダメだったねえ、と一緒にがっかりしますか?
なんでこんなこともできないの!と怒りますか?
できたとき=すごい
できなかったとき=ダメ
または
できたとき=ほめられる
できなかったとき=怒られる
そんな風に子どもが思い込んでしまったら、
その子はどんな風にふるまうでしょうか。
例えば絵を描いているのを見た時、上手だね、と誉めたくなるかもしれません。
誉められたことを子どもは喜ぶでしょう。
しかし「上手」の定義は何でしょうか?
多くの場合、きちんと描写している時に上手という言葉を使いませんか?
例えばゾウがゾウに見える時、うさぎがうさぎに見える時。
子どもはクリエイティブです。
ゾウを緑色に塗りつぶしていたり、
うさぎがとても大きく描写されていることもあるでしょう。
そんな時、なんと声をかけますか?
ゾウは灰色だよ、うさぎはもっと小さいよ、そんな風に声かけしそうになりませんか?
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ぼくのままじゃダメ?
ママにありのままで愛されたいな。
子どもを傷つけるほめ言葉
すごいね、と
できたときだけ誉めていると、
できなかったことはできるだけ隠そうとするでしょう。
挑戦したことを誇るのではなく、できなかったことを恥じるでしょう。
そして自分で考えるのではなく、
誰かに(親に)言われたことに従うことしかできなくなるのではないでしょうか。
常に「正解」や「完璧」を求めてしまい、
後に生きづらくなる可能性が高いです。
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そんな子どもの時のことで?と思うかもしれません。
しかし、人は驚くほどに子どもの頃に母親から言われたことを根に持っています。
根に持っている、とは言いすぎかもしれませんが
大人になっても、こころの底には母親から教わった理念が根付いているのです。
上手だね、についてですが
例えば「普通」に絵を描けたときだけ誉めていたら、
常に「普通」を狙うようになってしまうのではないでしょうか。
そして「普通」しか受け入れられない、
多様性を認められない人に育ってしまうような気がします。
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上手というのはほめる側の客観的視点が入ります。
その人が決める範囲の上手に当てはまらなければ
「上手じゃない」ことになってしまいます。
例えば母親の思う「上手」の範囲に入ろうと、
本当に自分の描きたいように絵を描くのを我慢する可能性もあります。
そして人の顔色や人が求めているものを常に伺うようになってしまうかもしれません。
自分で決められるように、自分に自信が持てるように育てたいのであれば
上手、上手じゃないのように二極化する言葉を使うのはできるだけ避けた方がよいでしょう。
子どもを認めるだけでいい
子どもの自己肯定感を高めたい、のびのび育って欲しいと思ったら、
子どもがしたことをただ認めればいいのです。
お絵描きしてるんだね、たくさん寝られたんだね、
たくさん食べたね、いっぱい遊んだね
そんな風に
あなたをきちんと見ているよ
の気持ちを伝えるだけでいいのです。
例えば相談事を誰かにしたとき、実は相談しているのではなく、
アドバイスよりもただ「そっか」って聞いてもらいたい、
むしろアドバイスされると、そうじゃないんだよ、、、ってイライラしたり
不完全燃焼感、、、
そんな時、ありませんか?
そうなのね、そっかそっか、そうだよね
この気持ちで常に子どもと接してあげると、子どもの自己肯定感は高まっていくはずです。
認めてもらっている。
ありのままで受け入れてもらっている。
ぼくはこのままでいいんだ。
ぼくはぼくのままでいるだけで愛されてる。
そう子どもが感じられるように育てたいですね。
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とても安心するんだ
まとめ
人間関係では、ついつい自分の評価も付け加えたコメントをしがちです。
でも、人の話を聴くときは本当はそんな評価は要らなくて、
そっかそっか、そうでしたか、そうだったんですね。
それだけで、いいんです。
子どもと接する時も同じ。
評価することなく、ありのままを受け入れてあげたいですね。